今回、ウィザード作成時に発生するエラーの解決や、いくつかのオプションの追加を中心とした、よりスムーズで直感的な操作性を保証する、ウィザード機能のアップデートがありました。
Zoho CRM のウィザードは、複雑なプロセスを合理化するために役立つ機能です。
ウィザードは非常に重要なツールですが、ユーザーの中には、フローの途切れや意図しないループの発生などを引き起こすエラーにより、ウィザードを公開し、使用するまでに長い時間を要することが判明していました。この問題に対処すべく、ウィザード作成時に発生するエラーを検知/明示し、自動的に修正してくれるよう、ウィザード機能をアップデートしました。
今回のアップデートに関する概要動画(英語)は、こちらからご確認いただけます。
以下、アップデートの詳細をご紹介いたします。
「保存」ボタンに関するエラー解決/管理
以前は、UI上に「保存」ボタンが存在しない場合、ウィザードを保存できないというのが一般的なエラーでした。この問題に対処するため、このエラーが検出されると、それを修正/解決できるように導くプロセスが設定されました。これは、既存のボタンを「保存」ボタンとして設定するか、新しい「保存」ボタンを追加することによって可能です。これにより、ウィザードを保存するために、ウィザード内のすべての経路に少なくとも1つの「保存」ボタンがあることが保証されます。
必須項目の初期設置
アップデートされたウィザードでは、はじめからすべての必須情報が取り込まれるようになりました。この必須情報には、システムが事前に定義する必須項目と、ユーザーによって設定されたユーザー定義の必須項目の両方が含まれます。これらの必須項目を最初の画面に配置することで、ユーザーは必要なすべての情報をすぐに入力できるようになります。
孤立している画面に対する通知
以前は、ウィザードの主経路に接続されていない画面は、ウィザードの機能に問題を引き起こす可能性がありました。現在では、これらの「孤立した画面」(他のどの画面にも関連付けられていない画面)が検出されると、警告メッセージが表示され、削除するか、ウィザードの他の画面に接続することで解決できます。ただし、この警告メッセージに対する対応を完了しなくても、ウィザードの保存は可能です。
ボタン機能の合理化
他の画面への接続やデータの保存に使用されないボタンは、混乱を招く可能性があります。これに対処するため、明確に定義されていないボタンを自動的に削除するシステムを導入しました。これにより、ウィザードをより簡単に理解、操作することができます。
さらに、ウィザード内の経路が一周して出発点に戻る(=ループする)場合に警告メッセージを表示するシステムも導入しました。これにより、意図しないループの発生を防止し、ウィザードを可能な限り効率的なものにできます。
これらの機能アップデートに加えて、以下2件のウィザード新機能が追加されました。
データの画像への対応
データの詳細情報と一緒にデータの画像を保持することは、それが見込み客/連絡先の写真や商品の画像であるかどうかにかかわらず、どのようなビジネスシナリオでも不可欠で、データを特定するのに役立ちます。
標準レイアウトでは、以前からデータの画像をアップロードするオプションがありましたが、今回、ウィザードにもデータの画像をアップロードするオプションが追加されました。
「Tab」キーで移動する順番のカスタマイズ
「Tab」キーで移動する順番を設定できるようになりました。「Tab」キーをクリックしたときに、項目を左から右へ移動するか、上から下へ移動するかを選択できます。これは、営業担当者やCRMユーザーに特定の順番でデータ入力させるように指示するのに役立ちます。
参考情報