今回ご紹介する機能アップデートは、すべてのユーザーに適用されています。
ウィザードに、2つの新機能が追加されました。
「ウィザードを作成する」オプション
データの保存前に「概要を表示する」オプション
Zoho CRMのウィザードでは、データ入力用のフォームを複数の画面に分割し、段階的に入力項目を表示することができるため、データ入力プロセスを能率的にし、正確で一貫したデータを保存できます。たとえば、営業担当者が見込み客を追加するときにウィザードを使用すると、より簡潔なプロセスで効率的に行うことが可能です。
さっそく、アップデートの詳細を見ていきましょう。
1. 「ウィザードを作成する」オプション
ウィザードを一から作ろうとすると、画面の作成・項目の追加・ボタンやルールの設定・権限の設定など、複数のステップを踏む必要があります。
このように一から作るには時間がかかるので、よりシンプルにウィザードを設定できるよう、「ウィザードを作成する」オプションを追加しました。
この機能アップデートにより、ウィザードを作るときに、「白紙」 「ウィザードを作成する」の2種類の方法から選べるようになりました。
「ウィザードを作成する」を選択すると、選んだレイアウトからセクションと項目を選択できるページに移ります。
「ウィザードを作成する」オプションの特徴
- 「ウィザードを作成する」オプションは、ウィザードの作成を簡単にするためにデザインされています。
- レイアウトからセクションと項目を選択することで、素早くウィザードを作成することができるようになりました。
- ウィザード画面は、選択したセクションと項目に基づいて作成されます。
- 連続的な画面が作成されます。
- 最後の画面には「保存する」ボタンがあらかじめ含まれており、ウィザードを最低限の設定で使い始められます。
「ウィザードを作成する」オプション内では、2つの方法が選択できます。
- すべてのセクション:選択したレイアウトのすべてのセクションと項目をもとに、連続的な画面が作成されます。
- 選択したセクション:選択したセクションと項目をもとに、連続的な画面が作成されます。
初期設定が完了したら、要素・ボタン・条件処理ルールを追加してさらにカスタマイズできます。また、各画面を開いて項目を編集することも可能です。
「ウィザードを作成する」オプションの紹介動画は、こちらよりご覧いただけます。
2. 「概要を表示する」オプション
ウィザードで複数の画面にわたってデータを入力していると、どのような情報を入力したか分からなくなることがあります。
保存前にデータが正しいか確認できるよう、「概要を表示する」オプションを追加しました。
- 「概要を表示する」オプションでは、データの保存前に、入力したデータすべてを確認することができます。タイトル(例:「見込み客の概要」)・データの画像・画面の表示名・セグメントのタイトル・各項目に入力した値など、包括的な概要が表示されます。
- もし概要を確認してデータの変更が必要になった場合は、概要の各セクションにある「編集」ボタンをクリックするだけで、簡単にその入力画面に戻ることができます。
「概要を表示する」オプションを有効にするには、ウィザードの「保存する」ボタンを設定するときに、「概要を表示する」にチェックを入れる必要があります。
「概要を表示する」オプションでは、概要を表示させるタイミングを3種類から選択できます。
- 作成:新しいデータを作成するときに概要を表示できます。
- 編集:データを編集するときに概要を表示できます。
- 作成と編集:データを作成するときと編集するときに概要を表示できます。
このオプションを設定すると、「保存する」ボタンをクリックしたときに、概要のポップアップが表示され、保存前にデータの概要を確認することができます。
「概要を表示する」オプションの紹介動画は、こちらよりご覧いただけます。
注意点:
カスタムボタンで、「このボタンを使用してデータを保存する」にチェックを入れている場合、ボタンをクリックすると最初に概要ページが表示されます。
カスタムボタンで実行する処理は、概要ページの「保存する」ボタンを押したときに実行されます。