【Zoho CRM】サンドボックス機能に関するアップデートのお知らせ

【Zoho CRM】サンドボックス機能に関するアップデートのお知らせ


CRMのサンドボックスは、ワークフローや承認プロセス、ブループリント等に関する新しい設定を作成、テスト、そして既存の処理を妨げることなく本番環境に適用することができるユーザーのテスト環境です。

現在までは、1つのサンドボックス環境のみサポートされていました。
しかし、今回のアップデートにより、以下のサンドボックス管理権限が付与されます。
  1. 複数のサンドボックス環境の作成(CRMユーザー・開発者どちらも)
  2. 特定のCRM設定のみのサンドボックス作成
  3. CRMアカウントからサンドボックスへのデータ追加
複数のサンドボックス環境の作成

複数のサンドボックスを作成することで、様々な目的でテストを実施することが可能になりました。
例えば、営業チームがワークフロー専用にテストするためのサンドボックスを作成でき、営業マネージャーは専用のサンドボックスアカウントを使用してユーザーの権限や役割をテストすることができます。
また、マーケティングチームは、別のサンドボックス環境を使用して、最近開始されたキャンペーンデータをインポートのテストし、それをCRM内既存の各商談に関連付けることができます。

これらワークフローや管理、キャンペーンのためのサンドボックスは、組織内の異なるチームが、実際の設定を行う前にテスト、問題を特定し修正することができます。

必要に応じて、開発者やCRMにサンドボックスへのアクセスを付与し、テストを実施できます。CRMユーザーに共有されたサンドボックスは、自動的にアカウントのサンドボックス一覧ページに表示されます。

招待された開発者やユーザーには、サンドボックスのURLが彼らのメールアドレスに送信され、そのURLからサンドボックスにアクセスすることができます。
1つ以上のサンドボックスが共有された場合、ユーザープロフィール内のドロップダウンリストに一覧表示されます。ここから、簡単に複数のサンドボックスへの切り替えができ、「管理」オプションを使用して、特定のサンドボックスをデフォルトとして設定することができます。



特定のCRM設定のみのサンドボックス作成

以前は、デフォルトでサンドボックスアカウントでは全ての設定が可能で、ユーザーは特定の設定を選択してテストを行うことはできませんでした。
現在、ユーザーはテストを行いたい設定を選択することができます。
例えば、ユーザーに関する設定のみをテストするためには、サンドボックスを作成する際に、ユーザーと権限セクション下の必要な項目のみ選択することができます。


CRMアカウントからサンドボックスへのデータ追加


CRMデータはサンドボックス環境内で追加することができ、新規データを作成する時間を省いて、既存の顧客データを使用してテストすることができます。
CRMデータの追加は、サンドボックスアカウント作成時に以下の2つの方法にて可能です。

1.サンプルCRMデータの追加 - このオプションでは、見込み客・取引先・連絡先・商談・タスク・通話・予定・メモタブに10件のサンプルデータを追加します。


2.一部データの追加 - このオプションでは、最近作成されたデータを追加することで、アカウントのリアルタイムのデータを使ってテストすることができます。サンドボックスの作成時に、データを追加するタブと追加するデータ数を選択する必要があります。
選択したタブや必須と設定されている関連付けられているルックアップタブも追加されます。

例えば、見込み客と商談タブの最近のデータ100件を追加することができます、商談タブを選択した際、必須と設定されている関連付けられているルックアップタブの取引先も自動的に選択されます。このように、作成時にはこれら3つのタブの最近のデータ100件が追加されます。


サンドボックスが再構築されるたびに、追加されたデータは新しく再読み込みされます。
また、追加されたデータに対し行われた変更は、本番環境に対し移行できません。

上記のアップデートに加えて、UIの変更に関する変更は以下の通りです。
1.サンドボックスは、詳細が分類され、変更数・アクセスできる人・作成日・ステータスとして表示されます。
2.サンドボックスの有効化/無効化を切り替えられるステータスのトグルボタンが導入されました。これは、サンドボックス設定ページにある「無効化」ボタンに追加されるものです。


3.「サンドボックスの更新」ボタンが「サンドボックス(テスト環境)の再構築」へと名称変更されています。


追記:
サンドボックスの次回アップデートでは、複数のサンドボックスのデプロイメントログを1つにまとめ、ひとつのビュー内に表示する作業を行っています。
上記につきましては、今後お知らせいたします。




      • Related Articles

      • 【Zoho CRM】サンドボックス機能に関するアップデートのお知らせ:Zoho Survey・Zoho Socialの連携に対応しました。

        サンドボックス機能を使用すると、本番環境で実際の変更を行う前に、リスクのないテスト、トレーニング、処理の改良をすることができます。 今回、CRMのサンドボックス機能において、 Zoho Survey と Zoho Socialとの連携に対応しました。今後、他の連携にも対応していく予定です。 サンドボックスでの連携方法について ...
      • 【Zoho CRM】サンドボックス機能に関するアップデートのお知らせ:項目の依存関係機能が利用可能になりました。

        今回サンドボックスにて、項目の依存関係機能を導入いたしました。 以下、詳細をご紹介いたします。 Zoho CRMでは、2つの選択リスト項目間、または選択リスト項目と複数選択リスト項目間に、依存関係(子項目値が親項目値に依存する関係)を作成することができます。 例えば、オンラインサービスビジネスをしていて、タブに2つの選択リスト項目:「申し込みプラン」と「利用可能な機能」があるとします。 「申し込みプラン」項目には、顧客が選択できるパッケージオプション (ブロンズ、シルバー、ゴールドなど) ...
      • 【Zoho CRM】サンドボックス機能に関するアップデートのお知らせ:サービスタブと予約タブに対応しました。

        この機能アップデートは、すべてのユーザーに対し適用されています。 顧客にサービスを提供する企業は、Zoho CRM のサービスタブと予約タブを活用して、サービスカテゴリを管理し、予約を追跡し、ジョブシートを管理することができます。 今回の機能アップデートにより、サンドボックスでこれらのタブを有効にし、テストしてから本番環境に適用することができるようになりました。 タブの変更だけでなく、サービスタブと予約タブの「設定をテストし、それらを本番環境に適用することもできます。 ...
      • 【Zoho CRM】サンドボックス機能に関するアップデートのお知らせ:本番環境へ変更内容を適用する際の不整合解消がしやすくなりました。

        この機能アップデートは、すべてのユーザーに対し適用されています。 今回、Zoho CRMのサンドボックス機能に機能アップデートがありました。 UIのアップデートに加え、サンドボックス環境での変更を本番環境への適用する際に発生する不整合を直接解消できるようになりました。 これらのアップデートにより、CRMの本番環境に適用する前に、新機能や設定をより効果的にテストできるようになります。 従来のサンドボックス機能では、以下のような問題がありました。 ...
      • 【Zoho CRM】サンドボックス機能に関するアップデートのお知らせ:CPQ機能が利用できるようになりました。

        この機能アップデートは、すべてのユーザーに対し適用されています。 見積支援ツール(CPQ)とは、「Configure:販売する商品やサービスの選定」、「Price:価格算定」、「Quote:見積作成」の頭文字をとったもので、企業の販売プロセスの合理化に役立ちます。 商品設定と価格ルール、見積入力ガイドなどの機能により、営業チームが商品の組み合わせを事前に設定し、固定/数量基準の価格設定や割引を設定し、より効率的に見積書を作成することなどを支援します。 ...

      Zoho Community

      Zoho ユーザーが集うオンラインフォーラムでは、サービスの使いこなしに関する活発な議論や情報交換が行われています。