【Zoho CRM】キャンバス機能に関するアップデートのお知らせ：キャンバス機能でデータの一覧画面を自由にカスタマイズできるようになりました。
ビジネスの生産性を高めるには、データの整理とデータのアクセシビリティが重要になります。しかし、現実的には、成長を続けるビジネスにおいて、整頓されたデータ群を維持することは難しくなります。
Zoho CRMでは、一覧表示、かんばん表示、キャンバス表示の3つの表示方法で、タブ内のデータを表示することができます。
今回、既存のキャンバス表示機能に関するアップデートがございましたので、以下、詳細をご紹介いたします。
今回一新されたキャンバスビルダーでは、洗練されたデザイン要素を満載し、強力なデザインエディターになりました。その名の通り、キャンバスは汎用性が高く、高度にカスタマイズ可能なツールで、作成した各キャンバスに、ビジネスロゴ、画像、アイコンなど、さまざまな要素を追加して、重要な情報に、より着目できるようなデータの表示方法／配置方法を設定できます。
一新されたキャンバス表示の利点について
タブ内のビューは、データベースの顔となるもので、ユーザーが各タブにアクセスした際に最初に見るものです。一新されたキャンバスでは、データベースのUIを綺麗にデザインできるだけでなく、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。これにより、以下のことが実現できます：
- ブランドのガイドラインに合わせてCRMをパーソナライズする。
- データのアクセシビリティとユーザーの生産性を向上させる。
- タブのビューのデザインをデータ詳細ページのデザインで補完します。
- 顧客ポータルを通じて顧客がCRMへアクセスした際に、記憶に残るカスタマーエクスペリエンスを提供します。
ここからは、従来のキャンバス表示と新しいキャンバス表示を簡単に比較してみます。
キャンバス表示エディターの機能改善に加え、今回は、さまざまな種類のデータに対応する新しいキャンバスビューも追加されました。
キャンバス表示における新しい表示方法について
すべてのビジネスにて、よりわかりやすく、明確な表示が必要となる様々なデータがCRMに蓄積されていることを踏まえ、3つのキャンバス表示方法を考案しました。
- 一覧表示
- タイル表示
- 表形式表示
一覧表示
「一覧表示」は、データが縦一列に並んで表示されるので、重要な情報を収容するのに十分なスペースを提供します。セクションや線などの要素を使用することで、データを整理し、各データを目立たせることができます。また、項目名を非表示/表示することで、表示スペースをより効率的に使用できます。
タイル表示
「タイル表示」は、タイルのように上下左右に敷き詰められて並びます。製品ラインナップのように、タイルビューでは左から右にデータを並べ、タイルを正方形または長方形に設定することができます。このビューは、データを一目でわかりやすく表示するのに最適な方法です。
表形式表示
「表形式表示」は、標準的な一覧表示を機能強化したもので、データの情報を表形式で表示します。すべての行に同じスタイルを適用することも、奇数行と偶数行で別々のスタイルを適用することも可能です。このビューは、在庫や請求書などのシンプルな事実情報を表示するのに最適です。
新しいキャンバスビルダーについて
キャンバスビルダーでは、ギャラリーからデザインを選ぶことも、一から作成することも可能です。
ビルダー内の要素について
タブの一覧表示用のキャンバスビルダーでは、以下の3つの基本要素があります。
- データ
- 表示要素
- スタイル
データ
タブの項目、関連リスト、ボタン、処理などを追加できます。追加するには、データの部品をドラッグ＆ドロップの操作で編集欄（キャンバス）の上に配置します。
例：見込み客名、メールアドレス、データの担当者など
表示要素
セクション、テキスト（1行）、表、画像、アイコン、線、ボタンなどを挿入できます。情報をすっきりと見やすく整えるのに便利です。
スタイル
表示欄や表示要素に適用するスタイルをカスタマイズできます。背景色、枠の色や太さ、角の丸み具合、影などの効果、内側と外側の余白の広さなど、好みに応じて設定することができます。
キャンバステンプレートの管理について
管理者ユーザーと「データ一覧の管理」権限を持つユーザーのみが、組織のキャンバステンプレートを作成／管理できます。作成されたテンプレートは、設定> カスタマイズ > キャンバス > 一覧表示画面に表示され、テンプレートの編集、複製、削除、プレビュー、名前の変更、有効化／無効化を行うことができます。また、この画面からキャンバスルールの管理することもできます。
プランごとの機能制限について
従来のキャンバスエディターは、エンタープライズプランおよびアルティメットプランを使用している組織のみが利用可能でした。
今回の機能アップデートにより、スタンダードプランおよびプロフェッショナルプランでも新しいキャンバスビルダーをご利用いただけるようになりました。
以下は、各ビューのプラン別の制限です。
| カスタム一覧表示 | タイル表示 | 表形式表示 | |
| スタンダード | 1件/組織 | 1件/組織 | 1件/組織 |
| プロフェッショナル | 3件/組織 | 3件/組織 | 3件/組織 |
エンタープライズ | 25件/タブ | 25件/タブ | 25件/タブ |
アルティメット | 50件/タブ | 50件/タブ | 50件/タブ |
エンタープライズプランからプロフェッショナルプランにダウングレードする場合、各表示形式で有効なキャンバステンプレートは3件だけとなり、残りのテンプレートを有効/無効にすることはできません。スタンダードプランにダウングレードする場合も同様に、各表示形式で有効なキャンバステンプレートは1件だけとなります。
留意事項
- 「再利用する要素」や「設定集」、「クライアントスクリプト」などの機能は、現在利用できません。しかし、これらの機能は開発中であり、近日公開予定です。（2023年7月時点）
- 従来のキャンバスエディターでは、個々のCRMユーザーが自分自身でテンプレートを作成し、管理することができました。
今回、コンソールを一新するにあたり、以下の点へ変更を行いました。
a) 作成したデザインに影響を与えることなく、従来のキャンバスエディターで作成されたものは、新しいキャンバスビルダーにテンプレートを移行します。
b) ユーザーが以前に作成し、共有されたすべての個人デザインテンプレートは、キャンバス＞一覧表示タブで公開されます。「管理者」ユーザーまたは「データ一覧の管理」権限を持つユーザーは、それらを有効／無効化することができます。以前のデザインを有効にすると、組織内のすべてのユーザーに対して有効になります。
c) 上記の権限を持たないユーザーは、従来キャンバステンプレートの元の作成者であっても、キャンバスのデザインを編集することはできません。
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