このアップデートは、USデータセンターを除く、すべてのデータセンターの無料、スタンダード、プロフェッショナルプランをお使いの組織に適用されています。(2024年1月19日現在)
Zoho CRMの通貨機能にアップデートがあり、CRMで通貨を管理し、より柔軟に取引を管理できるようになりました。この機能は、取引プロセスを簡素化し、財務記録を正確で一貫性のあるものにするため、グローバル企業や世界各地に顧客を持つ企業にとって特に役に立ちます。今回強化されたUIにより、リアルタイムでの自国の通貨選択は、とても簡単に行うことができます。
以下は、Zoho CRMの通貨機能に関する主なアップデート内容です。
- 試用版での複数通貨
- 通貨管理に関する権限設定
- 通貨の詳細とログ
- 通貨ステータスによる通貨のフィルタリング
- 通貨無効化時の確認メッセージ
各詳細をご紹介いたします。
試用版での複数通貨
以前は、試用版のユーザーは、複数通貨機能がどのように動作するかを確認することができませんでしたが、今回のアップデートにて、Zoho CRMの試用版でも、複数の通貨が利用できるようになりました。有料版から試用版に切り替えたユーザーは、有料版の制限に応じて通貨を使用することができます。
通貨管理に関する権限設定
以前は、管理者のみが通貨を管理することができましたが、今回のアップデートにより、通貨を管理する権限を持つユーザーが通貨タブにアクセスできるようになりました。
通貨タブにアクセスするために必要な権限設定が、「管理者の権限」セクションに追加されました。
通貨の詳細とログ
以前は、通貨に関する変更を追跡するオプションはありませんでしたが、現在は、通貨ごとの変更を追跡できます。これらの変更は監査ログにも記録されます。
ハイパーリンクとして表示される通貨をクリックすると、その通貨の詳細が 「情報」と「履歴」の2つのタブで表示されます。これにより、その通貨が現在どのように見えるか、時間の経過とともにどのように変化したかなど、その通貨に関する詳細すべてを知ることができます。
これは、財務をきちんと管理し、透明性を保ちつつ、システム内の通貨に関する情報すべてをきちんと記録するために重要となります。
「情報」タブ:通貨の詳細が表示されます。
「履歴」タブ:通貨形式、為替レート、ステータスなど、通貨に加えられた変更が表示されます。
新しい通貨記号
Zoho CRMが対応している既存の通貨記号に加え、さらにいくつかの通貨記号を導入し、財務管理を強化するために利用可能な通貨オプションの幅が広がりました。
以前は、通貨に記号を設定するオプションはありませんでした。例えば、「$」記号はアメリカドル専用で、オーストラリアドル、カナダドル、バミューダドルなど他の通貨も同じ記号を使用していました。現在では、オーストラリアドルに「$」記号を設定し、アメリカドルに「USD」を指定するなど、柔軟に対応できるようになりました。
ただし、複数の通貨に同じ記号を使用することはできませんのでご注意ください。例えば、すでにアメリカドルに対し$の記号を既に設定しており、オーストラリアドルに同じ記号を設定しようとする場合、システムはエラーを表示します。
今回のアップデートでは、新しい通貨を追加/編集する際の数値形式を微調整しました。以下が新しい点です。
- 千の位区切りと小数点以下の桁区切りオプションが、ひとつの桁区切りオプションに統合されました。
- インドの桁区切り形式「12,34,567.89」がすべての通貨に追加されました。
通貨ステータスによる通貨のフィルタリング
有効化か無効かのステータスに基づいて通貨をフィルタリングできるようになりました。ステータスに基づく通貨のフィルタリングは、特定の通貨セットを整理して表示するのに便利です。
通貨無効化時の確認メッセージ
ユーザーが通貨を無効化しようとした際に、以下のように、通貨を無効化した場合の結果を示す確認メッセージが表示されるようになりました。