このアップデートは、USデータセンターの組織に対してのみ適用されています。その他のデータセンターへの組織へは順次適用予定です。(2024年1月23日現在)
今回のアップデートにより、Zoho CPQの機能がデフォルトの見積書タブだけでなく、CRMのすべての各種書類タブやカスタムタブに対応しました。これに加えて、CPQ(見積支援ツール)機能のルールは、データ内のカスタムサブフォームで実行できるようになりました。
これらの機能により、CPQは、CRM上で見積書を管理するための、より強固で信頼性の高いシステムとなります。
CPQ (見積り支援ツール)は、Zoho CRMにおいて、見積書の項目入力を自動化でき、オーダーメイドの見積書管理を可能にします。CPQを利用することで、顧客への見積書作成時に、商品の追加、商品の提案、カスタマイズされた価格算定を自動化することができます。
複数の製品ラインやサービスを扱い、動的な価格設定を行うようなビジネスの場合、CPQ(見積支援ツール)は、顧客に対して、営業担当者がすぐに正確な見積書を作成するのに役立ちます。これを手作業で行った場合には、手間がかかり、ミスが発生するかもしれません。
これまでのZoho CRMのCPQ(見積支援ツール)は、デフォルトの見積書タブのみ対応していました。
しかし、現在は、デフォルトの見積書タブではなく、別のカスタムタブで見積情報を管理している場合、そのタブに対してCPQのルールを設定することができるようになりました。同様に、複数のサブフォームを使用して見積商品を管理しており、それらすべてに対して見積商品の自動化を行いたい場合、CPQ機能でそれを実現できるようになりました。
例として、高級腕時計や様々なアクセサリーを販売しているZylker Watch社のケースで考えてみましょう。
Zylker Watch社では、「見積もり」というカスタムタブで見積情報を管理しており、1つ目のサブフォーム内で主要な商品、2つ目のサブフォームではアクセサリーの価格に関する見積情報を記入しています。
今回、CPQ機能がカスタムタブとサブフォームに対応したことにより、この「見積もり」というカスタムタブのサブフォームの両方で、商品の自動追加、提案、価格算定が設定できるようになりました。
Zylker Watch社におけるCPQ機能の活用動画は、こちらからご確認いただけます。
つまり、CPQのルールは、少なくとも1つのサブフォームとそのサブフォーム内でルックアップ項目を持つすべてのタブで有効化できます。
この機能の一般的な使用例は以下の通りです:
ケース1:デフォルトの見積書タブ、デフォルトの見積商品サブフォームを設定したい場合
これは、既存のCPQ機能ですでに対応していました。
ケース2:デフォルトのタブ/カスタムタブ内のカスタムサブフォームに対しCPQのルールを設定したい場合
(a) デフォルトタブ、カスタムサブフォーム
例えば、顧客が興味を持っている商品のリストを商談データ内の一部に記載したいとします。この場合、商談タブに「興味のある商品」というカスタムサブフォームを作成し、ここに商品というルックアップ項目を追加して、興味のある商品を記載します。
今回のアップデートにて、上記のサブフォームにCPQルールを設定できるようになりました。
ケース3:見積書以外のデフォルトの各種書類タブ(発注書、受注書、請求書)に対しCPQのルールを設定したい場合
参考情報