【Zoho CRM】チーム営業機能と商談の配分設定が導入されました
本アップデートは下記対象に対して段階的に適用されます。
対象プラン：エンタープライズプラン・アルティメットプランおよびCRM Plus、Zoho Oneのエンタープライズプラン
対象データセンター：すべてのデータセンター
商談の成約は一人で力だけで実現できるものではありません。営業に加え、マーケティング、法務、カスタマーサクセスなど、複数のチームが連携して成約を目指します。しかし、従来のCRMでは、商談の担当者しか認識できず、その他の関係者のアクセス性が制限されていました。加えて、関係するすべてのメンバー間で収益を公平に配分する方法がありませんでした。
このような課題を解決するために、商談タブにチーム営業機能と商談の配分設定を導入しました。これにより、チームの担当者間で情報を共有しながら商談の対応を効率よく進め、貢献度に応じて公正に報酬を配分することが可能となりました。
チーム営業機能
チーム営業機能を活用することで、商談に関係する複数の担当者が必要な情報へアクセスすることができます。
チームで協力して、メモの追加や進捗確認、CRM内の重要な更新内容を共有することができます。
チーム営業機能の設定方法
1. 設定 > カスタマイズ > タブと項目 > 商談の管理をクリックします。
2. チーム営業の設定を行います。
・レイアウトを選択します。
・商談対応チームの役割を追加します。例）プリセールスやコンサルタント、マーケター等
・必要に応じて、商談対応チームを作成することができます。
・保存するをクリックします。
3. 商談対応チームを設定します。
・設定 > 一般 > 個人設定をクリックします。
・画面をスクロールし、標準の商談対応チームの対象者を追加するをクリックします。
商談対応チームの編集にて、対象者の追加・削除や、商談対応チームの取り消しが可能です。
4. 商談レコードに対象者を追加します。
・商談レコードを開きます。
・商談対応チームの関連リストにて対象者を追加するをクリックします。
・対象者を追加するをクリックし、該当のユーザーを選択し、役割とアクセス権限を設定します。
・あらかじめ作成した商談対応チームを追加することも可能です。
・設定が完了したら、保存します。
以上の手順で、チームメンバーは、割り当てられた役割とアクセス権限に基づいて商談レコードにアクセスできるようになります。
商談の配分設定
商談の配分設定では、チームでの各担当者の役割などに基づいて、各担当者に対して商談の売上を割り当てることができます。商談に対応するにあたって、チームの各担当者の貢献度を考慮して集計や評価に反映させることが可能です。
商談の配分設定には2種類あります：
売上額内の配分： 取引成立に直接的に貢献した担当者に対して、商談の総額に基づいて配分します。
たとえば、電話での営業活動を通じて見込み客をフォローし、商談化に直接的に貢献した担当者に対して、「10%」の配分割合を設定します。
メモ：売上額内の配分では、全体で100%となるように配分割合を指定します。
売上額を超える配分： 商談に間接的に貢献したメンバーに対しては、売上額を超える配分を行います。
メモ：配分割合または実額で割り当てることができます。
例えば、顧客に関する調査や重要情報を提供するコンサルタントや、契約書の作成をサポートする法務チームのメンバーが該当します。
メモ：商談に間接的に貢献したメンバーの報酬は、1時間あたりの固定料金となることが想定されます。
売上額を超える配分は、配分割合または実額で入力することができます。
商談の配分の設定方法
1. 設定 > カスタマイズ > タブと項目 > 商談の管理をクリックします。
2. 商談の配分を有効化し、配分設定を行います。
売上額内の配分：全体で100%となるように配分割合を指定します。
売上額を超える配分：全体で1,000%まで配分割合を指定することができます。
3. 商談対応チームの役割ごと配分割合を設定します。
4. 変更を保存します。
5. 商談タブに移動します。
6. 商談レコードを開き、商談対応チームの関連リストをクリックします。
7. 対象者を追加するをクリックし、売上額内の配分または売上額を超える配分を選択し、対象のユーザーを選択し、再度役割とアクセス権限を設定します。
8. 変更内容を保存します。
メモ：
設定で選択したレイアウトにおいて、商談対応チームの関連リストに商談の配分のデータが追加されます。
商談の配分設定の種類の片方のみが有効に設定された時に既存の商談対応チームがある場合、該当のチームの情報は自動的に反映されます。
商談の配分設定の種類の両方が有効になっている場合、商談対応チームのメンバーには［売上額内の配分］の設定が適用されます。管理者は、メンバーに対して商談の配分の割合を割り当てなおすことができます。
チーム営業機能と商談の配分設定の活用メリット
・コラボレーションの向上： 商談に関わるすべての関係者を巻き込むことで、シームレスなチームワークを実現します。
・透明性： チームのメンバーが商談レコードに適切にアクセスできるようになり、より効率的に連携できます。
・公正な認識： 一人ひとりの貢献度に基づいて収益を分配することで、説明責任が強化されます。
売上予測での商談の配分設定の適用
売上予測に、売上額内の配分や売上額を超える配分を適用することで、商談の成約に貢献したチームメンバー間で公正に報酬を配分することができます。
下記画像のように、売上予測の種類にて、商談の配分設定を選択することができます。
メモ：
チーム営業機能を設定できるのは、タブのカスタマイズ権限を持つユーザーのみです。
設定後、商談対応チームの管理権限を持つユーザーは、個人設定の画面から商談対応チームの関連リストや標準の商談対応チームを管理できます。
詳細は、ヘルプページをご確認ください。
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