承認申請の取り下げ機能は、現在、早期アクセスの形式で提供されています。
このため、ご要望のあった組織のユーザーに限って利用が開始されています。
利用をご希望の場合は、Zoho CRMのサポート窓口にご連絡ください。なお、ご連絡の際は組織IDをお知らせください。
データの承認プロセスが開始されると、そのデータはロックされ、承認または却下されるまで、編集ができなくなります。
このため、データの更新を行うためには、承認プロセスの完了を待つ必要がありました。
具体例で確認してみましょう。
・誤って承認依頼した場合:
商談の総額が1,000を超えると、自動的に承認プロセスに入るとします。タイプミスで総額に100ではなく1,000を入力してしまうと、データは承認プロセスに入ってしまい、承認者はこれを却下する必要がありました。
データを取り下げする機能がないため、承認者が対応するまで 「承認待ち」ステータスに留まることになります。
・項目の更新が必要な場合 :
データが承認プロセスに入っているとき、担当者はロックされている項目を更新できず、承認プロセスが完了するまで待たなければなりませんでした。
・アップデート内容
承認待ちステータスのデータを取り下げすることができるようになりました。
具体例で確認してみましょう。
ある担当者が1,000ドルの取引を作成し、承認待ちになったとします。しかし、本来は100ドルであるはずでした。
従来は、承認者が手動でデータを却下するのを待たなければなりませんでしたが、このアップデートにより、担当者自身で取り下げをし、金額を修正の上、再送信することができるようになりました。
以下の表に、誰が申請を取り下げることができるのかと、その方法をまとめます。
承認申請を取り下げることができるユーザー | 取り下げる方法 |
データの担当者、承認申請の送信者 | データの詳細ページで承認者の一覧を表示し、その下部に表示される[取り下げる]ボタンをクリックします。 |
管理者 | |
データのステータスが取り下げ済みに更新されると、データの編集が可能になります。
必要な編集を行った後、再び承認申請を送信できます。
具体例で確認してみましょう。
不動産業者が承認のために物件リストを提出し、後で小さな変更を加える必要があることに気づいたとします。
以前は、この小さな更新でさえ、承認プロセス全体が完了するまで待つ必要がありました。
アップデートにより、次のような対応が可能となりました:
1. データを取り下げします。
2. 該当の項目を更新します。
3. 再度承認申請を送信します。
この新機能により、よりスムーズなワークフローが実現し、ユーザーと承認者間の不要なやり取りが削減されます。