このアップデートは全てのデータセンターに所属するユーザーに適用されています。
キャンバスおよびこのアップデートは、スタンダードプラン以上のユーザーがご利用可能です。
(2025年9月25日時点)
ビジュアルデザインはワクワクするものですが、細部に深く入り込むと一気に大変になります。テキストボックスが重ならないように整列させたり、余白を修正したり、適切なデータが目立つようにしたりと、細かな部分を整えるだけでも多くの工程が必要になります。
キャンバスのグリッド(格子状のレイアウト)は、その手間を軽減するためにあります。
グリッドとは、セクション、タブ、表、テキストボックスのような、キャンバス上でデータや要素を格納・整理するためのコンテナです。それらは均一なセルの集合で構成されており、データをバランスよく配置するための目安として機能します。
・グリッドにより、画像やデータ、その他の要素をグループ化することなく簡単に配置することができます。
・余白は、グリッドに追加された要素間の視覚的なバランスをとるのに役立ちます。
・「表示切り替え基準の幅」を活用することで、デザインをレスポンシブにするのに役立ちます。
a) グリッド全体の「表示切り替え基準の幅」を有効にすると、テンプレート全体をさまざまな画面サイズに対応させることができます。
b) グリッド内にグリッドを追加し、入れ子構造の中で「表示切り替え基準の幅」を設定することで、スムーズで一貫性のあるレスポンシブデザインが実現します。
c) 「表示切り替え基準の幅」を利用して、重要なデータを強調し、アクセスしやすくすることができます。
グリッドで構築されたテンプレートがどのように見え、どのように動作するか確認してみましょう:
このように、グリッドは、デザインプロセスを簡素化するだけでなく、すっきりとしてバランスの取れた、適応性のあるユーザーインターフェースを提供するのに役立ちます。これにより、ユーザーは快適な体験を得ることができます。
同様に、グリッドを使って、カスタムリストビューやタイル表示といった一覧表示で、レコードの幅に応じて動的に適応するテンプレートを構築することができます。
もう1つご紹介したい機能強化があります: フォームビューにおけるタブの順序です。
レコードの作成画面には多くの項目が含まれており、それらをスムーズに操作するためには、キーボードのタブキーを使うことが多いでしょう。このタブキーは、キャンバスで作成されたフォームをブラウザの DOM (文書構造)に従って左から右、または上から下という単一の方向に移動します。このキーボードショートカットはフォームに入力するときに便利ですが、最も重要なフィールドに到達するためにすべてのフィールドを移動しなければならないのは非効率的です。
このような手間を軽減し、ユーザーの利便性を高めるため、「Tabキーによるフォーカスの移動順」という機能を導入します。
フォーム入力の習慣に基づいて、タブフォーカスの移動方向を、左から右、または上から下へ設定できます。同様に、Shift+Tabキーのショートカットを使って前のフィールドに移動することもできます。キャンバス内の各コンテナに対してタブフォーカスの方向を決定することも、ページ全体に適用して、子コンポーネントは親コンポーネントの設定に従うようにすることもできます。
動画で確認してみましょう!