【Zoho Creator】最も新しく追加されたレコードの特定のフィールド値を取得する方法

【Zoho Creator】最も新しく追加されたレコードの特定のフィールド値を取得する方法


本ページでは、フォームに最も新しく追加されたレコードの特定のフィールド値を取得する手順を説明します。


本ページは一般的なアドバイスおよびガイダンスを目的としています。
本ページの内容がすべての環境にて正常に動作することを保証しておりません。

手順

流れは以下のとおりです。

1. 指定条件に合致したすべてのレコードを取得

Zoho Delugeのタスク「fetch records」を使用します(条件の指定方法の詳細はこちら)。

タスク「fetch records」を使用することで、指定条件に合致したすべてのレコードを指定したフォームから取得できます。

タスク「fetch records」の基本形スクリプトに sort by Added_Time desc を付加することで、新しく追加された順番でレコードを取得できます。 

例)フォーム「Products」から、フィールド「availability」の値が「true」のレコードを、新しく追加された順番で取得して変数「records」に代入する。
      records = Products[availability == "true"] sort by Added_Time desc;



2. 指定条件に合致したレコードの中から、最も新しく追加されたレコードの特定のフィールドリンク名を指定

フィールドのリンク名を利用することで、「1.」で取得したレコードの中から、最も新しく追加されたレコードの指定したフィールド値を取得できます(リンク名の確認方法はこちら)。

例)「1.」で取得したレコードの中から、最も新しく追加されたレコードにおけるフィールド「productName」の値を変数「mostRecentRecord」に代入する。
      mostRecentRecord = records.productName;


以下の「Delugeスクリプト」をご参照いただけます。「Delugeスクリプトの補足」をあわせてご参照ください。


Delugeスクリプト

実際のスクリプトは太字で記載します。「//」以降の文章はコメントです。
  1. // フォーム「Tool」のフィールド「ツール名(Tool_Name)」が文字列「zoho」を含むすべてのレコードを、変数「records」に代入します。
  2. // 「Delugeスクリプトの補足」における画像のようにレコードが追加されている場合、「ツール名」が「Zoho Desk」および「Zoho Creator」のレコードが変数「records」に代入されます。
  3. records = Tool[Tool_Name.contains("zoho")] sort by Added_Time desc;

  4. // 上記条件に合致したレコードの中から、最も新しく追加されたレコードのフィールド「ツール名(Tool_Name)」の値を、変数「mostRecentToolName」に代入しています。
  5. // 最も新しく追加されたレコードの特定のフィールド値を使用するためには、「records.<特定フィールドのリンク名>」を使用できます。「Delugeスクリプトの補足」における画像のようにレコードが追加されている場合、「追加した日時(Added_Time)」がより新しいレコードの「ツール名」である「Zoho Desk」が、変数「mostRecentToolName」に代入されています。
  6. mostRecentToolName = records.Tool_Name;

  7. // 以下では「Zoho Desk」が表示されます。 
  8. info mostRecentToolName; 


Delugeスクリプトの補足

以下の条件を仮定してスクリプトを作成しています。
  1. フォームのリンク名(リンク名の確認方法はこちら):Tool
  2. 取得したいレコードの条件:フォームのフィールド「ツール名(Tool_Name)」が文字列「zoho」を含むすべてのレコードを取得します。

以下画像のようにレコードが追加されている場合、フォームのフィールド「ツール名(Tool_Name)」が文字列「zoho」を含む「Zoho Desk」および「Zoho Creator」を取得できます。



※条件を指定せず、すべてのレコードを取得するためには、条件として [ID != 0] を指定していただけます。なお、[ID != 0]は、条件を指定する手段がない場合のみ利用してください。[ID != 0] はすべてのレコードを取得するため、パフォーマンスに負荷が生じます。その他、条件の指定方法の詳細はこちらをご参照ください。



    • Related Articles

    • 【Zoho Creator】レコードを追加したユーザーのメールアドレスを取得する方法

      本ページでは、レコード(フォームに入力したデータ)を追加したユーザーのメールアドレスを取得する方法を説明します。 本ページは一般的なアドバイスおよびガイダンスを目的としています。 本ページの内容がすべての環境にて正常に動作することを保証しておりません。 概要 レコードを追加したユーザー名はシステムフィールド「Added_User」を使用することで取得できます。 一方、レコードを追加したユーザーのメールアドレスを取得する変数やフィールドはデフォルトで備えておりません。 ...
    • 【Zoho CRM】複数のレコードに対してカスタム関数を実行したい

      Q. データの一覧から、複数のデータを選択してカスタム関数をボタンから実行したいです。 このとき、関数にデータのIDを引数として渡しますが、各データのIDはどう扱うべきでしょうか? A. 複数のデータを選択してカスタム関数を実行する場合、 引数として渡されるデータのIDは、「|||」で 繋ぐ形で 下記のように、一つの文字列で扱われます。 1000000001|||1000000002|||1000000003|||1000000004 ...
    • 【Zoho CRM】レコードの履歴に関するアップデートのお知らせ:タブへのインポートおよびBulk Write APIによるレコードの更新が履歴に反映されるようになりました。

      このアップデートは、早期アクセスにより利用可能です。今後、すべてのデータセンターおよびZoho CRMのすべてのプランに適用されます。 権限や役割に関わらず、組織内のすべてのユーザーが利用可能となります。(2025年11月4日現在) Zoho CRMのレコードの履歴と監査ログに関するアップデートについてお知らせします。このアップデートは、お客様からのフィードバックを直接反映したものです。 見込み客や連絡先は、手動入力、インポート、Bulk Write ...
    • 【Zoho CRM】レポート機能に関するアップデートのお知らせ:レコードID・通貨項目・監査ログに関するアップデート

      このアップデートは、すべてのユーザーに適用されています。 Zoho CRMのレポート機能がアップデートされました。 1. レポートのエクスポート時のレコードIDの表示について 2. 通貨項目の表示について 3. レポートの削除の監査ログへの反映について 1. レポートのエクスポート時のレコードIDの表示について これまで、レポートをエクスポートする際、ファイルにはレコード ID ...
    • 【Zoho Creator】フォームに入力したファイルをZoho WorkDriveにアップロードする方法

      Zoho Creatorのフォームでは、ファイルをアップロードするためのフィールドを作成できます(詳細はこちら)。 本ページでは、フォームに入力したファイルをZoho WorkDriveの特定フォルダー配下にアップロードする方法を説明します。 本ページは一般的なアドバイスおよびガイダンスを目的としています。 本ページの内容がすべての環境にて正常に動作することを保証しておりません。 前提 ...

    Zoho Community

    オンライン掲示板やユーザー交流会など、Zoho活用に役立つコンテンツが満載!


      Zoho CRM 管理者向けオンライントレーニング

      Zoho CRM 導入後の動き出しをスムーズに。初期設定から操作方法、便利機能まで… Zoho の講師がデモを交えて解説。CRM管理者の必須スキルを短期間で習得しましょう。


        ウェビナー情報はこちら!

        さまざまな企業で業務改善にあたるエキスパートたちの事例セミナーをご提供しております。最新の予定や、配信済みのウェビナー動画はこちらをご確認ください。