今回ご紹介する機能アップデートは、Zoho CRM for Everyoneを適用中のユーザーに適用されています。
CRM For Everyoneのユーザーエクスペリエンスを向上させるための継続的な取り組みの一環として、次の大きなステップをお届けできることを嬉しく思います:
タブのグリッド表示です。
かんばん表示、リスト表示、キャンバス表示、チャート表示、タイムライン表示に加えて、さまざまなCRMタブのデータにグリッド表示を導入しました。
この機能は、便利なシート形式で情報を表示することで、ユーザーがタブ内のデータを管理する方法を変革します。
これは、大量のデータを含むタブを処理する場合に特に役立ち、効率を大幅に向上させ、生産性を高めます。
グリッド表示とは?
グリッド表示は、CRM 内でスプレッドシートのようなインターフェースを提供し、構造化されたユーザーフレンドリーな形式でデータを操作できるようにします。この強力な機能により、グリッドまたはシート形式で複数のデータを作成、編集、表示、管理できるため、大規模なデータセットを効率的に処理しやすくなります。これにより、必要な操作を実行するためにデータをシート形式でダウンロードする必要がなくなります。
レイアウト固有の表示
グリッド表示は、CRMの各タブに合わせて調整された効率的なユーザーエクスペリエンスを提供するように設計されているため、レイアウト固有です。CRMの各タブは、見込み客の追跡、取引先の管理、商談の成立など、異なる目的を果たし、独自の項目と形式のセットを持つ場合があります。
グリッド表示はこれらの違いに適応し、次のことを保証します。
- 関連する項目のみが表示されます。
- データは、特定のタブのニーズに合わせて整理されます。
たとえば、
- 商談タブでは、ユーザーは商談のステージの更新や担当者の割り当てなどの操作を実行できます。
- 見込み客タブでは、ユーザーは見込み客を連絡先に変換することに集中できます。
各タブのカスタムレイアウトには、表示されるさまざまな項目が含まれます。ただし、商談タブのグリッド表示には、商談のステージ、商談の担当者など、カスタムレイアウト用に選択された項目のみが表示されます。一方、見込み客タブのグリッド表示には、見込み客のステータス、変換率など、特定のカスタムレイアウト用の項目のみが表示されます。
グリッド表示で行える操作
1. グリッドから直接データを作成する
グリッド表示から新しいデータを直接追加できます。新しいデータの作成ページに移動する必要はありません。ユーザーがグリッドから直接新しいデータを作成できるようにすると、必要な手順が減り、時間を節約できます。

グリッド表示内でのデータの作成に関する制限事項
- グリッド表示内で必須項目が表示されていない場合、データの作成ボタンをクリックすると、標準のデータの作成画面が表示されます。
- タブでレイアウトルールが有効になっている場合、データの作成ボタンをクリックすると、標準のデータの作成画面が表示されます。
- タブでデータ補完が有効になっている場合、データの作成ボタンをクリックすると、標準のデータの作成画面が表示されます。
- タブでウィザードが標準のデータ一覧として設定されている場合、データの作成ボタンをクリックすると、標準のデータの作成画面が表示されます。
2. グリッドから直接データを編集、表示、共有する
データの詳細画面に移動せずに、更新が必要なデータをクリックすることで、グリッド内で直接データを簡単に更新できます。
詳細メニュー(・・・)に用意されている操作の中から、[表示する]をクリックすると、データの詳細にすばやくアクセスできます。さらに、データの詳細画面に移動せずに、チームメンバーとデータを共有して共同作業を行うこともできます。
3. データの概要をグラフで表示する
選択リストデータを含む列を選択し、さまざまなグラフ表示に反映することで、パターンの識別と意思決定を容易にします。グラフをクリックすると、そのグラフに対するデータの数が表示され、それらに対して操作を実行できます。
4. 列から集計データを生成する
各データの要約を取得するには、数値を含む列を選択します。データをエクスポートしたり、スプレッドシートなどの外部ツールを使用したりする必要がないため、ユーザーは時間と労力を節約できます。集計機能により、CRM内ですぐに回答が得られるため、ユーザーはカテゴリ間で数値を追跡および比較することで、情報に基づいた意思決定を行うことができます。
注意事項
- 対応している数値系の項目は、数値、小数、通貨、および長整数です。
- 対応していない数値系の項目は、電話番号、パーセント、および自動番号です。
5. データの一括更新操作を実行する
グリッドから直接、数回クリックするだけでデータを一括更新できます。更新するデータの数を選択するか、更新が必要な複数のデータを選択して、それらすべてに対して追加するデータを入力します。
6. データを確認して承認する
グリッド表示を使用すると、グリッドから直接データを承認または却下できるため、承認および確認のプロセスが効率化されます。
以下に示すように、[処理待ち]タブまたはデータの詳細画面に移動するのではなく、グリッドからデータを確認できます。
同様に、以下の gif に示すように、グリッド表示から直接データを承認できます。
グリッド表示はいつ使用するのでしょうか?
グリッド表示を使用できるシナリオは、四半期ごとの売上レビュー中です。営業マネージャーは、多くの場合、次のことを迅速かつ包括的に実行する必要があります。
- チームのパフォーマンスを確認する。
- 商談のステータスを一括更新する。
- 取引先のフォローアップ通話や予定をスケジュールする。
- 割引リクエストまたは申請を承認する。
- チームの成果と目標の全体的な概要を取得するためにグラフを生成する。
- 特定の期間に獲得した商談の総額を取得する。
グリッド表示を使用すると、複数のタブや画面を切り替えることなくこれらすべてを実行できるため、貴重な時間を節約できます。
制限事項
- 折り返し表示には対応していません。
- クライアントスクリプトの設定には対応していません。
- ユーザーに複数のレイアウトが適用されている場合、そのレイアウト内のすべてのデータを選択することはできません。すべてのデータをページ単位で選択する必要があります。
- [キャンペーン]タブが関連付けられているレイアウトの場合、グリッド表示内でデータを直接作成することはできません。
- グリッド表示は、以下のタブでは使用できません:
- [タスク]、[予定]、[通話]の各タブ
- 会計関連のタブ、他のサービスとの連携に関するタブ
- [サービス]、[予約]の各タブ