この機能アップデートはすべてのユーザーに対し適用されています。
キオスク機能の一連の新しい機能アップデートは、顧客体験を向上させ、ビジネスプロセスにさらに高い効率性をもたらすように設計されています。
以下、今回キオスク機能でアップデートされた点を紹介します。
今回のアップデート内容
今回アップデートされた点は、以下の通りです。
「データ取得」機能:(データ選択不要の)データ表示: 「データ取得」機能で、表に直接データ表示できるようになり、データを選択する必要がなくなりました。
- 単独の要素としての 「データ取得」 : 「データ取得」 を単独で再利用可能な要素として作成することで、構成をより柔軟に変更できます。
- 単一データ/複数データの詳細を画面要素から表示:単一データでも複数データでも、ビューからデータを簡単に開いてすばやくアクセスできます。
- 新しい処理 - リンクを開く&データを開く : クリックするだけで、キオスク画面からリンクや特定のデータを開くなどの処理を実行できます。
- キオスクの複製 : 既存のキオスク構成を複製して時間を節約します。
- ボタンの並び替え: ユーザーのナビゲーションとカスタマイズ性を改善するために、キオスクのボタンを並べ替えることができます。
- ユーザータブからの「データ取得」 : 「データ取得」機能がユーザータブからのデータを含むように機能強化されました。
- ログイン中のユーザー変数 : ログイン中のユーザーは、よりパーソナライズされた顧客体験と自動化のためにキオスクで変数として追加できます。
- 「メール通知」処理でのメール項目対応 : メール項目がメール通知の受信者として設定できるようになり、コミュニケーションプロセスが簡素化されました。
- 「項目の更新」処理でのメール項目対応:「項目の更新」処理でメール項目を更新できるようになりました。
「データ取得」で表示する項目の上限増加 : 「データ取得」で表示する画面の要素として、合計30個の項目を表示できるようになりました。
- キオスクのモード:キオスクは、どの時点においても公開モードと下書きモードのいずれかになります。
以下、各内容について説明します。
「データ取得」機能:(データ選択不要の)データ表示
以前までの設計では、「データ取得」を使用して表からデータを選択することは必須であり、これを回避することはできませんでした。しかし、ユーザーが単に表内のデータを表示する必要があるシナリオでは、データの選択は必要ないかもしれません。
今回のアップデート後
最新のアップデートにより、ユーザーは、レビュー、選択、または単に情報の表示するためなど、どのようなユースケースでも「データ取得」を使用できるようになりました。新しい「選択の設定」オプションにより、ユーザーはデータの扱い方法を選択できます。
- 「選択が必須の内容」: これはチェックボックスが表示され、データの選択が必要となるデフォルトのオプションです。デフォルトのオプションは、変更しない限り以前の動作との一貫性を確保するため、選択必須と設定されています。
- 「選択が任意の内容」: このオプションでは、チェックボックスは表示されますが、選択は必須ではなく、スキップすることができます。
- 「表示のみ」: データの一覧のみが表示され、選択はできません。

単独の要素としての 「データ取得」
以前まで
「データ取得」は「画面」要素と緊密に結びついており、管理者の柔軟性が制限されていました。ユーザーが「データ取得」を画面に表示したり、「処理」や「分岐」の中で使用したりしたくない場合、そのデータを利用するためにこれらの要素の1つに「データ取得」を配置し、処理で変数を使用することが強いられます。さらに、「データ取得」は複数の画面で再利用できますが、同じ表示設定が普遍的に適用されるため、さまざまなユースケースのためのカスタマイズが制限されます。
今回のアップデート後
ビルダーに単独の要素として 「データ取得」を追加しました。これにより、ユーザーは特定の要件に合わせて構成をカスタマイズできるようになります。
できることは以下のとおりです:
-- 「データ取得」を画面、分岐、または処理の一部とすることなく、別の要素として使用してデータを取得できるようになりました。
-- 「データ取得」には、事前定義された表示設定がありません。ユーザが画面内で「データ取得」を使用することを選択した場合、その特定のユースケース用に表示設定が表示されます。
-- 「データ取得」を、表示設定の異なる複数の画面で再利用できるようになりました。たとえば、同じ 「データ取得」要素を使用して、ある画面では姓項目のみを表示し、別の画面では電話番号項目を表示するなど、状況に応じて使い分けることができます。
単一データ/複数データの詳細を画面要素から表示
ユーザーは、単一データ/複数データの両方を別々に画面要素から直接データの詳細を表示できるようになりました。この機能アップデートにより、主要なキオスクワークフローを妨げることなく、データの詳細にすばやくアクセスできるようになりました。
ユーザーは、「データ取得」を設定する際に、データの詳細を表示するために、データの詳細を表示するオプションを有効にする必要があります。デフォルトでは、データは新しいタブで開き、キオスクの現在のフローが中断されないようにします。
同じタブでデータの詳細を開くオプションは、キオスクのフローと使いやすさに影響を与える可能性があるため、提供しません。
-> 単一データ: ユーザーは、現在の作業に影響を与えることなく、データをクリックして新しいタブで詳細情報を表示することができます。
-> 複数データ: 複数のデータが選択されている場合、ユーザーは各データを別々のタブで開いて詳細を確認することができます。ここでは、各データはリンクとして表示されます。
新しい処理 - リンクを開く&データを開く
キオスク内のナビゲーションを強化するために2つの新しい処理:「リンクを開く」と「データを開く」を追加しました。これらの処理は、キオスクのフローの連続性を維持しながら、外部リソースまたはデータへのアクセスを提供し、デフォルトで新しいタブで開きます。
上述したように、キオスクと同じタブでリンク/データを開くことはできません。
- リンクを開く: ユーザーが外部URLに移動できるようにします。
データを開く: ユーザーがキオスクから直接データにアクセスできるようにします。
キオスクの複製
キオスクの有効なバージョンを複製して、再利用やカスタマイズのために既存キオスクの設定を複製できるようになりました。ユーザーは、元のキオスクに影響を与えることなく、複製されたバージョンを変更することで特定ユースケースのバリエーションを作成できます。これは、時間と労力を節約し、ゼロからキオスクを再作成する必要がなくなります。
キオスクの複製が可能な場所
- キオスクビルダー内: キオスクの設定を編集または確認中に直接複製します。
または
- キオスクの一覧画面: 一覧画面から素早くキオスクを複製できます。

キオスク内のボタンの並び替え
画面要素のビルダー内でボタンの並び替えができるようになりました。頻繁に使用する処理に優先順位をつけたり、簡単なナビゲーションを提供するため、この機能アップデートにより、ユーザーはボタンの配置をよりよく制御できるようになり、画面全体の一貫性が確保されます。
ユーザーは、画面要素ビルダーの左パネル内で直接簡単にボタンの順番を変更できます。更新された順番は、設定中にすぐに右側に反映されます。これにより、管理者は設定を確定する前に、変更をリアルタイムで視覚化することができます。
ボタンなしの画面表示
今回の機能アップデートでは、ボタンのない画面を表示するオプションも追加されました。ユーザーは、ボタンセクションの右上にある削除アイコンをクリックするだけで、画面からボタンを削除できます。
ユーザータブからの「データ取得」
以前は、「データ取得」はユーザータブからのデータ取得に対応していなかったため、ユーザーを一覧表示し、意思決定に活用することが困難でした。
今回、ユーザータブから直接ユーザー情報を取得し、表示することが可能になりました。この機能アップデートにより、意思決定のためにユーザーデータを取得したり、特定のユースケースに合わせたキオスクを作成したりすることができます。
例えば、ユーザータブからユーザーを選択して、ワークフローを指示したり、タスクを割り当てたり、通知の送信やデータの更新などの処理のためにユーザーデータを表示することができます。
メール通知の「ログイン中のユーザー」変数
ログイン中のユーザーは、キオスクビルダー内のメール通知要素で、変数として利用できるようになりました。ユーザーは、メール通知の受信者としてログイン中のユーザーを含めることができます。
例えば、 プロセスを開始するユーザーに確認または必要処理のメールを送信することができます。
「メール通知」処理でのメール項目対応
ユーザーは、「データ取得」からのメール通知処理でメール項目を選択できるようになりました。
例えば、サポートチームのマネージャーが、キオスクを通じて顧客からの問い合わせを管理しているとします。サポートのリクエストが送信されるたびに、そのリクエストがサポート担当者によって処理されていることを顧客に通知する必要があります。
今回のアップデートにより、「データ取得」からメール項目を選択してメール通知処理を設定するだけで、顧客にリクエストのステータスをメールで通知できます。
「項目の更新」処理でのメール項目対応
今回のアップデートで、他の項目の種類と同様に、項目の更新処理を使用してメール項目を変更できるため、手作業による更新作業が軽減され、プロセス全体で正確な情報を確保できるようになりました。
例えば、ある企業の人事チームはキオスクを使用して新入社員情報を管理しています。通常、人事チームは入社プロセスで一時的なメールアドレスを入力します。しかし、新入社員の正式なメールアドレスをIT部門が割り当てた後に更新する必要があります。今回のアップデートにより、項目の更新処理を使用して、メールアドレスを正しいメールアドレスに更新できます。
「データ取得」で表示する項目の上限増加
今回の機能アップデートでは、「データ取得」で表示する項目の上限が 10 から 30 に増加しました。これにより、追加の特別な設定を行うことなく、「データ取得」の表内で最大30個の項目を画面に表示できるようになりました。
例えば、営業マネージャーがキオスクを使用して、フォローアップを割り当てる前に顧客データを確認するとします。以前は、10項目しか表示できず、連絡先情報、購入履歴などの重要な詳細の可視性が制限されていました。
新しい30項目の制限により、営業マネージャーは複数の画面を移動することなく、必要なすべての詳細を1つのビューで確認できるようになりました。これにより、より迅速なフォローアップとより良い顧客体験が可能になります。
. キオスクのモード
キオスクは、どの時点においても2つのステータス:公開ステータスもしくは下書きステータスにしかなりません。
使いやすさを向上させ、複雑さを軽減するために、各キオスクは任意の時点で、下書きか公開の2つのモードのみを持つことになります。 以前は、各キオスクに有効なバージョンと複数の下書きバージョンがありました。このバージョンシステムは、明快さと制御性を改善するために削除されました。
明確なモードは2つだけになります。
- 下書きモード: 公開前に変更を加えるためのモード。
- 公開モード: ユーザーが利用できる本番モード。
