今回紹介する機能アップデートは、ユーザーライセンス20件以上を持つ、エンタープライズプラン以上のプランをお使いの組織で利用可能です。
今回、「Ziaによるメールの分析」、「Ziaに質問」、「Ziaの指標報告スライドショー」の活動情報の抽出機能における、一連の機能アップデートをご紹介いたします。
今回の機能アップデートには、以下の内容が含まれます。
「Ziaによるメールの分析」
- 複数の活動データの抽出に対応
- 送信メールからの活動データの取得
「Ziaに質問」
- 質問の提案
「Ziaの指標報告スライドショー」
- 指標報告スライドショーのストーリー機能
- 指標報告スライドショーの連絡に最適な時間分析と顧客の声分析グラフ
これらのアップデートは、メール情報の管理にさらなる効率性をもたらします。
また、Ziaに質問機能でのデータ検索を簡素化し、指標報告スライドショーに有意義な形式で詳細な指標データを提供します。
以下、各詳細をご紹介します。
活動データの抽出機能に関するアップデート(エンタープライズプラン以上のプランで利用可能)
Ziaは、メールから重要な情報を抽出して、CRM活動を生成することに優れており、会議の予定、タスクの割り当て、通話の予定などの重要な詳細情報をメールから直接取得するプロセスを大幅に改善しました。
この機能により、手作業によるデータ入力の必要性を最小限に抑え、エラーの可能性を大幅に減らすことができます。
複数の活動データの抽出に対応
以前は、メールに複数の活動が記載されていても、メールから抽出できる活動は1つだけで、抽出される活動は、期限または時刻が最も早いものでした。現在は、Ziaは、1通のメールに含まれる複数の活動情報を認識し、その複数の活動データの作成を提案することができるようになりました。必要に応じて内容を編集することも、そのまま活動データの作成を進めることもできます。
複数の活動データをZiaの通知欄から取得することもできます。活動データの抽出に関する通知を有効にしている場合、Ziaは最大2つの活動とその期限を通知欄に表示します。通知をクリックすると、メールの全文が表示され、そこから活動を作成することができます。
送信メールからの活動データの取得
CRMユーザーや営業担当者がメール内の活動情報を識別し、分類する機能を備えています。これには、顧客と合意した予定や通話、タスクに関する情報が含まれ、これらの活動をCRM内に記録することができます。
活動情報を含むメールを送信すると、Ziaは送信されたメールの確認メッセージ内にリンクを表示します。このリンクをクリックすると、ポップアップが開き、送信メール内に含まれる活動情報のデータをすばやく作成できます。
これにより、顧客とのすべての活動が綿密に追跡、対応されることが保証され、メールにおける重要な詳細が見落とされることがなくなります。
「Ziaに質問」機能に関するアップデート(エンタープライズプラン以上のプランで利用可能)
「Ziaに質問」機能は、データの取得、タスクの管理、分析データの提供により、日常の業務を簡易化します。営業数値の取得や予定の管理、予測分析など、CRMをより簡単に、効率的に合理化するように設計されています。
質問の提案の導入
「Ziaに質問」では、高度な質問の提案機能により、Zoho CRMとのやり取りをこれまで以上に迅速かつ直感的に行えるようになりました。
「Ziaに質問」のチャット欄に「/」を入力すると、Ziaはすぐに(CRMの使用パターンに基づいた)関連する質問を提案します。質問を入力し始めると、Ziaは入力されたキーワードに基づいて候補を動的に生成します。これらの候補から選択することも、質問の入力を続けることもできます。
例えば、「/」を入力するだけで、「キャンペーンの担当者が自分で、ステータスが有効であるキャンペーンを表示する」や「総額が10,000を超える商談を表示する」など、頻繁に使用する質問のパーソナライズされた一覧が表示されます。
このような即時の提案は、全体的な時間を節約し、CRM内でのやり取りをスピードアップします。また、Ziaは、CRMの使用習慣に基づいて、質問の提案を行います。
「Ziaの指標報告スライドショー」機能に関するアップデート(エンタープライズプラン以上のプランで利用可能)
Ziaの指標報告スライドショー機能は、アルゴリズムを使用して、図表やKPIを含む、見やすいプレゼンテーションを自動生成し、時間の節約とデータの正確性を保証します。これにより、ユーザーはスライドを手動で作成する手間を省き、他の作業に集中することができるようになります。
ストーリー機能
今回、指標報告スライドショーにストーリー機能が追加されました。この機能は、データをストーリー形式に変換し、重要な分析や傾向の表示順を自動調整します。プレゼンテーションをより魅力的でわかりやすくすることで、データの背景にあるストーリーを効果的に伝えることができます。
たとえば、商談データの分析において、商談に関連する予測分析データが検出された場合、該当の分析データがスライドショーに自動で追加されます。また、Zoho CRMで商談タブの利用頻度が低い場合は、商談データの分析スライドがスライドショーの最後に移動されます。
連絡に最適な時間帯に関する分析と顧客の声に基づく受注/失注要因分析
顧客とのやりとりや今後の傾向についてより深い分析を提供するため、ストーリー機能に、連絡に最適な時間帯に関する分析と顧客の声に基づく受注/失注要因分析などの高度な分析に関するスライドが盛り込まれるようになりました。
顧客の声に基づく受注/失注要因分析では、以下のグラフや表を確認できます。
- 未完了の商談における顧客の意図(円グラフ)
- 失注商談のキーワードと意図(表)
- すべてのキーワードの一覧(表)
連絡に最適な時間帯に関する分析スライドでは、時間帯別の連絡件数や顧客の応答状況を確認できます。分析データは、Ziaの設定に基づいて、特定のユーザーまたは組織全体のデータをもとに生成されます。また、分析対象としてチームを指定している場合、分析対象のチームにユーザーが追加されると、新しいユーザーも自動で分析対象に追加されます。
- 留意事項
「メールからの活動データの取得」機能と「Ziaに質問」機能は、CN(中国)とJP(日本)データセンターを除く、すべてのデータセンターの組織で利用可能で、現在、英語設定のみ対応しています。
- 「指標報告スライドショー」機能は、US(米国)のデータセンターのみで利用可能で、左書きのすべての言語に対応しています。