【Zoho CRM】機密データ保護のため、項目値のマスキング機能が導入されました。

【Zoho CRM】機密データ保護のため、項目値のマスキング機能が導入されました。

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このアップデートは、Zoho CRMのエンタープライズプラン及びアルティメットプランに適用されます。
現在、JP(日本)、CN(中国)データセンターに適用されています。
その他のデータセンターには段階的に適用予定です。(2026年10月14日現在)

CRM内の顧客データは、多くの場合、複数のチームで共有されていますが、すべてのチームがすべての項目を閲覧する必要はありません。たとえば、セールス以外のチームは、連絡先の携帯電話番号を確認する必要がない場合もあるでしょうし、電話をかけてきた人の身元を確認するサポート担当者にとっては、番号の最後の数桁だけを見られれば十分な場合もあります。
項目値のマスキング機能を活用することで、アスタリスクで値を表示したり、「9******8621」のように一部のみ表示したりすることができます。
これにより、Zoho CRM内で機密データを閲覧できるユーザーや、CRMから外部にデータを共有する場合の取り扱い方法をきめ細かく制御することができます。

新機能

項目のマスキングにより、CRM内の機密データを閲覧できるユーザーや、そのデータをCRM外へ出力する際の取り扱いを細かく制御できます。
  1. 完全または部分的なマスキング:項目の値を完全に非表示にするか、電話番号やメールアドレスの末尾数桁のみを表示するなど、部分的にマスキングすることができます。
  1. 権限に基づくマスキング対象データへのアクセス:初期設定の権限または独自の権限のうち、どの権限でマスキングされていない値を表示できるかを選択できます。必要に応じてアクセス権を付与することで、適切な担当者だけが機密データを閲覧できるようにします。
  1. CRM外にデータを共有する際の制御:データのエクスポートや、連携機能・APIを通じてデータを共有する際、マスキングあり、マスキングなし、あるいはマスキングされたデータの共有を制限するかを指定できます。
  1. 日常業務のワークフローに影響はありません:マスキングを行っても、日常業務に支障はありません。たとえば、電話番号がマスキングされていても、ユーザーは通話アイコンをクリックするだけで直接電話をかけることができます。
  1. テンプレートレベルでの制御:メールやその他テンプレートにおいて、マスキングされた項目をマスキングされた状態で表示するか、マスキングを解除した状態で表示するかを選択できます。これにより、お客様とのやりとりに柔軟に対応できます。
  1. レポートレベルでの制御:レポートを表示または共有する際、マスキングされた項目をマスキングされた状態で表示するか、マスキングを解除した状態で表示するかを選択できます。

ユースケース 

電話対応時に、担当者が電話番号や保険証券番号の全桁を確認できない状態で、発信者の身元を確認する必要があるケースを例に考えてみましょう。
項目値のマスキング機能を使用すると:
  1. 電話番号、口座番号、保険証券番号などの機密項目は、デフォルトでマスキングされます。
  2. 担当者には、下4桁などの部分的な値のみが表示されます。
  3. 担当者は「ご登録の電話番号の下4桁をご確認いただけますか?」と尋ね、番号全体を確認することなく、本人確認を進めることができます。
  4. 電話番号がマスキングされていても、オペレーターは項目横の電話アイコンをクリックして直接電話をかけることができます。
これにより、セキュリティと利便性のバランスが取れ、日常業務の効率を損なうことなく、機密データを確実に保護することができます。


項目値のマスキングは、マイナンバー、メールアドレス、保険証券番号、口座番号、その他機密情報を保護するためにも使用できます。初期設定の項目とカスタム項目の両方に適用できるため、どのデータを保護するかを柔軟に設定できます。

項目値のマスキングの有効化

項目値のマスキングは2段階のプロセスで有効化されます。まずこの機能を有効にし、マスキングされたデータがCRM外に共有される際の挙動を指定します。次に、マスキング対象となる個々の項目を選択します。 
ステップ1:項目値のマスキングを有効にし、連携、API、またはエクスポートを通じてデータをCRM外に出力する際に、マスキングされた項目をどのように処理するかを設定します。

項目値のマスキングの設定ページで、いつでもデータ共有の設定を変更できます。
注:項目値のマスキングは、項目のプロパティからも有効にできます。



項目マスキングを有効にする前に考慮すべき点

一度有効にすると、Zoho CRM内で該当するデータがマスキングされます。ただし、連携、APIの呼び出し、またはエクスポートを通じてデータが CRM から外部へ送信される際、その時点でマスキングされた項目をどのように扱うかを制御することができます。
以下のオプションを利用可能です:
  1. マスキングなし:元の値がそのまま共有されます。受信側のシステムやユーザーが信頼でき、完全な情報を共有する必要がある場合に適しています。
  1. マスキングに関するユーザーの権限に基づく:共有される値は、CRMユーザーのマスキングされたデータを表示できる権限によって異なります。ユーザーが CRM 内で電話番号を表示できない場合、エクスポートや API レスポンスを通じて、マスキングされていない値を確認することはできません。
  1. マスキングされた項目を制限する:対象の項目はデータを外部に送信する際に完全に除外されます。機密データをCRM外に持ち出してはならない場合に有用です。

  1. マスキングあり:元の値の代わりに、マスキングされた値(例:98******21)が表示されます。このオプションはAPIおよびエクスポートで利用可能で、ユーザーが元の機密情報を見ることなくデータを参照する必要がある場合に役立ちます。これは、元のデータを閲覧する必要はなく、データを参照するだけでよいチームとレポートを共有する際に、特に役立ちます。
注:これらの設定について、個々の項目ごとに例外を設定できる機能は、今後のアップデートで実装される予定です。
 
ステップ 2:個々の項目の設定
項目値のマスキングを有効にすると、個々の項目について、完全マスキングまたは部分マスキングを設定できます。また、マスキングされていない元の値を表示できる権限を指定することもできます。
タブのレイアウトにおいて、対象項目のプロパティを編集する際、マスキング形式として以下のいずれかを設定できます。
  1. 完全マスキング:項目の値全体が非表示になります(例:********)。
  2. 個別マスキング:項目の値の先頭数文字のみ、または末尾数文字のみをマスキングするように設定できます。

項目値のマスキングを設定する際、どの権限のユーザーがマスキングされていない実際のデータを閲覧できるかを設定できます。初期設定の権限と独自の権限の両方から選択可能です。

マスキングされていないデータの表示

マスキングされたデータを閲覧する権限を持つユーザーの場合:
  1. 項目の横に目のアイコン(👁️)が表示されます。
  2. このアイコンをクリックすると、実際の値が表示されます。

  1. ユーザーは、マスキングされた電話番号を表示できなくても、直接電話をかけることができます


一覧表示

一覧表示では、列の見出しにあるハンバーガーアイコンをクリックして、データの非表示を解除できます。



テンプレート

テンプレートでは、「データをマスキングしてメールで送信する」設定を使用することで、テンプレートを使用してメールを送信する際に、差し込み項目のデータがどのように共有されるかを制御できます。この設定は、ユーザーの権限に関係なく、すべてのマスキングされた項目に適用されます。


レポート

レポートを表示または共有する際、マスクされた項目の値を、マスクされた状態で表示するか、マスクを解除した状態で表示するかを選択できます。


対応している項目の種類
項目値のマスキングは、以下の項目の種類に適用できます。
  1. 1行項目
  2. メールアドレス
  3. 電話番号
  4. 日付
  5. 日時
  6. 数値
  7. 通貨
  8. 小数
  9. 長整数
  10. URL
注:個別マスキングは、1行項目、メールアドレス、電話番号項目で利用できます。

項目マスキングが適用されていない箇所
以下は、マスキングが未対応の箇所を含む、項目のマスキング機能の現在の制限事項です。これらの箇所では、マスキングされずに元の値が表示されます。
  1. メールの表示 : メール関連リスト、会話ビュー、SalesInbox、メールマグネット、メールレポート、一斉メール配信統計、およびメール作成画面でのデータプレビュー。
  1. 通話:通話タブの発信元/発信先番号項目がマスキングされている場合でも、電話番号がデータに関連付けられていない場合、電話を発信する際にその番号が表示されます。
  1. シグナル通知
  2. Ziaの機能
  3. モバイルアプリ
Notes
注:
  1. 組織で項目値のマスキング機能が有効化されている場合、特定の項目で項目値のマスキングを有効化しているかどうかに関わらず、通話タブの通話の件名に電話番号が表示されなくなります。
  1. 組織でこの機能が有効化されると、項目のマスキング設定の有無にかかわらず、通話タブの件名に電話番号が表示されなくなります。マスキング対象の項目をレイアウトルール、入力規則、キャンバスルール、ウィザードの条件ルールで使用すると、これらのルールはクライアント側のデータに依存するため、想定どおりに実行されない場合があります。マスキング対象の項目をこれらのルールで使用できないようにする修正は、暫定的に1週間以内のリリースが見込まれています。

機能の利用条件

この機能は、エンタープライズプラン・アルティメットプランでご利用いただけます。
タブごとの項目値のマスキングの上限は以下のとおりです。
・エンタープライズプラン:最大10個
・アルティメットプラン:最大20個
注:項目値のマスキング機能は、ユーザータブを除くすべてのタブで利用できます。