今回の機能アップデートにて、WebフォームをリンクやQRコードとして公開する機能を導入しました。Webフォームの公開方法にはこれら両方の方法が含まれるようになりました。以前はWebフォームをWebサイトに埋め込むかiFrameで使用することしかできませんでした。
Webフォームをリンクとして公開することで、ブログ、メール、SNSなどにシームレスに連携できます。
今回の機能アップデートの概要は、以下の通りです。
- リンクとQRコードの公開方法オプションが追加されました。
- 送信時の処理ーカスタマイズ可能な画面メッセージ、お礼ページ、または送信時に指定したURLへ移動するオプションが用意されています。
以下、今回の新機能の詳細をご紹介いたします。
「リンク」公開形式
Webフォームをリンクとして公開することで、フォームへのアクセシビリティが向上し、メールやソーシャルメディアなど様々なチャネルで簡単に共有できるようになり、ユーザーインタラクションが効率化され、エンゲージメントが高まります。
例えば、顧客からのフィードバックを集めるためにメールマーケティングキャンペーンを実施しているとします。受信者がメールから直接フォームにアクセスできるように、メール内容にWebフォームのリンクを含めることができます。
なお、Webフォームのリンクを簡単に共有できるよう、短縮URLが用意されています。
「QRコード」公開形式
Zoho CRM でWebフォームを QR コード形式で公開する利点は、アクセシビリティと利便性の向上です。イベントやマーケティング資料などの、QR コードを物理的/デジタル的に共有できる状況であれば、ユーザーはQR コードをスキャンすることで Webフォームに簡単にアクセスすることができます。
例えば、ビジネスイベントや会議を開催するとします。イベント登録用のWebフォームに関連付いたQRコードを生成することができます。参加者はスマートフォンでQRコードをスキャンして素早く登録することができ、登録プロセスを簡素化して、イベント全体の顧客体験を向上させることができます。
なお、QRコードを画像ファイルとしてダウンロードし、パンフレットやポスターなどの印刷物に使用することで、そのQRコードをスキャンするだけで関連するWebフォームにアクセスさせることができます。
送信時の処理のカスタマイズ
送信後の処理として以下のオプションを設定できます。
「お礼ページ」オプション
「お礼ページ」を選択すると、送信ボタンをクリックした直後に別のページにリダイレクトされます。このページは、フォーム送信の確認、案内、または関連する詳細を表示できます。
お礼ページは、独自のWebページを持たないユーザーに、フォームの送信後にカスタマイズされたメッセージを表示するための(システム定義の)場所を提供します。また、このお礼ページの内容を柔軟にカスタマイズできるため、フォーム送信後の顧客体験を向上させることができます。
お礼ページはテキストエディタにてカスタマイズ可能です。
「画面に表示する」オプション
「画面に表示する」オプション「を選択すると、送信ボタンをクリックした直後に同じページにメッセージが表示されます。この機能は、Webフォームのホスティングページにフォーム送信後のメッセージを直接表示し、シームレスな顧客体験を提供したい場合に最適です。
Webフォームの件名設定
上記の機能アップデートとは別に、Web編集画面下に表示される「フォーム名をフォームの件名として含める」チェックボックスで、Webフォームにフォーム名を表示するか非表示にするかを選択できるようになりました。
- 「リンク」オプションは、すべての有料プランと開発者プランで利用できます。
- 「QRコード」オプションは、エンタープライズプラン以上のプランで利用できます。
- 送信後の処理設定とフォームの件名表示/非表示オプションは、すべてのプランで利用できます。